続 虚無爺の日記

21年間愛し続けた彼女に突然ふられたダメ親父が前を向き歩み始めた。

僕の◯は凄い。

勝手な恋 最後の恋 不倫な恋 5


彼女が事実を伝えないから
堂々巡りが続いている。
多分死の寸前まで思い悩み続けて行くんだと思う。

数ヵ月前までは死ぬときは
「ありがとう。」と想い死ぬんだと決めていた。
今はきっと
「何時から裏切っていたんだ。」と苦しみながら
死ぬんだと思う。

まだ、彼女は特別なんだと言う思いが残っているからだろう。

優しさは騙すため。
僕を怒らせて壊されないためだったんだと割りきれれば
スッキリするけど
それが未だに出来ない。
情けない。




妻はやっぱりあの日の会話を知っていると思う。
何気にベランダの排気口を開けた方がいいのではと
いう会話したら
「声が丸聞こえになってしまう。」と言っていた。
「聞こえないよ。」と言う僕に
◯◯がタバコを吸いに行った時なんか丸聞こえだよと
暗示をかけてきた。


妻は自分の体がもう普通じゃないから、
最後の日まで波風たてずにおこうと思ったに違いない。

喧嘩したり、裁判したりする時間は妻にとって無駄な時間と割りきったに違いない。

僕への怒り、失明の恐怖、寝たきりの恐怖、死への恐怖、全部飲み込んで平静を装う妻はすごいと思った。

そんな妻を愛しく想う。
妻が特別な人であって
彼女は普通の人なんだ。